創部50周年に寄せて
空手道部桜友会前会長 鯉渕 徹也(昭38経) |
創部50周年記念式典での 鯉渕前会長。
現役とともに演舞にも参加した |
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20世紀最後の年の2000年、その最後の月の12月に、空手道部創部50周年の記念式典を行なうことができて感無量でした。
昭和25年(1950)に故宇留島先輩ほか数名の先輩たちが稽古を始めたのが部のスタートです。現在は卒業生、現役生合わせて約350名の所帯となりました。
私たちは指導者に恵まれました。初代部長の工藤張雄先生はとてもユニークで、一風変わった方でございましたが、大変思いやりがあり、部員をこよなく愛してくださいました。
技術の面では、空手界のアインシュタインともいわれた江上師範にご指導いただきました。
師も懐がとてつもなく深く、部員はたびたびお宅にお邪魔をし、深夜まで稽古をつけていただきました。
お二人ともすでに故人になられましたが、その教えが脈々とその後の指導者の方に受け継がれているのが当部の強みです。
師は生前「学習院の空手道部は、明るくてとてもよい。他校の誰もが気軽に稽古に来れる雰囲気があって素晴らしい」とおっしゃられていました。
現在もその気風は全く変わっておりません。そして、卒業生と現役生との仲も非常によいのです。
年間の主要行事、春夏の合宿、寒稽古、大学祭、審査会などに卒業生が積極的に参加し、現役とともに汗を流します。永遠にこのつながりは続けていきたいと思います。
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